成績に表れにくい「非認知能力」の重要性と育て方とは？ | 学習塾Tenet【甲西・甲南・南郷の学習塾】

非認知能力とは、成績や偏差値には表れにくいものの、社会で生きていくうえで欠かせない力のことです。 代表的なものには、粘り強さ・自己管理力・協調性などがあり、近年の教育現場や企業でも注目されています。この記事では、非認知能力の意味と重要性、そして家庭での具体的な育て方についてわかりやすく解説します。

非認知能力とは？──テストの点数に表れない力 非認知能力とは、数値化できる「認知能力」（例：計算力・読解力）とは異なり、人間性や社会性を支える内面的な力です。

主な非認知能力の種類 粘り強さ（GRIT） ：困難を乗り越える継続力

自己管理力 ：感情や行動をコントロールする力

協調性・共感力 ：人と良好な関係を築く力

自信・自己肯定感 ：自分を信じて行動する力

補足： これらは学力向上や進路選択、さらには職業人としての成功にも深く関わってきます。

なぜ今、非認知能力が注目されているのか？ 結論から言えば、 「勉強ができる子＝社会で活躍できる子」とは限らないからです。

理由： AIや自動化が進む社会では、人間にしかできない「主体性」や「協調性」が価値を持つ

ハーバード大学などの研究でも「非認知能力が将来の成功に影響を与える」と実証されている

成績が伸び悩んでも、非認知能力が高い子は“あと伸び”する傾向にある

家庭でできる非認知能力の育て方 5選 プロセスを褒める（結果より過程） 例：「点数」よりも「がんばった時間」や「工夫した方法」を評価する

子どもの失敗に過剰に反応しない 「失敗してもやり直せる」と学ばせることで、粘り強さが育つ

家庭で“役割”を持たせる 家の手伝いや弟妹の世話など、小さな責任が自己管理力を養う

親自身が感情コントロールの見本を示す 感情を言葉で表現し、冷静に対応する姿は子どもの“お手本”になる

他人の視点を問う会話を意識する 例：「○○くんはどう思ったかな？」など、共感力を促す問いかけが有効

よくあるNG対応と改善ポイント NG対応

改善のヒント

「何でできないの？」

「どこでつまずいたと思う？」

「早くしなさい」

「どうすれば早く終わるかな？」

「あの子はもっと頑張ってるよ」

「あなたの中で、成長したところって何だと思う？」

補足： 非認知能力は比較によって伸びるものではなく、「自分の成長」を実感することで育ちます。

非認知能力が中学生に与える“見えない影響” テストで失敗しても立ち直る力

友人関係のトラブルを自力で解決する力

将来に対して前向きに目標を設定する力

結論： 非認知能力は、“人生のレジリエンス（回復力）”を高める力でもあります。

非認知能力と進路選択・受験の関係 最近の入試や高校選びにおいても、「主体性」「協働性」などが問われる傾向が強まっています。たとえば、以下のような場面で非認知能力が力を発揮します。

面接や自己PR文での自己表現

グループワーク型の入試形式

長期間にわたる目標達成（例：受験勉強）への取り組み姿勢

まとめ：テストに出ない力こそ、人生の根幹になる 中学生という多感な時期に、成績や偏差値だけでなく、「どう生きるか」に関わる力を育てていくことが大切です。

非認知能力は、家庭の中での声かけや環境づくりによって少しずつ育まれていきます。 テストの点数に一喜一憂するだけでなく、「この子の中にある力」に目を向けてみませんか？