お子様のスマホやゲームとの上手な付き合い方 | 学習塾Tenet【甲西・甲南・南郷の学習塾】

現代の中学生にとって、スマートフォンやゲームは日常生活の一部となっています。友達とのコミュニケーション、趣味の世界、情報収集など、多くの利便性をもたらしている一方で、勉強への集中力の低下や生活リズムの乱れといった課題も生まれています。親としては、「取り上げるべき？」「どうやって制限すればいい？」と悩むこともあるでしょう。本コラムでは、勉強とデジタル機器のバランスをとりながら、スマホやゲームと上手に付き合う方法をご紹介します。

一律の禁止より「自律的な使い方」を教える スマホやゲームを完全に禁止してしまうと、かえって子供の関心が強まり、隠れて使うようになるリスクもあります。大切なのは「使わないようにさせる」のではなく、「どう使えばいいか」を一緒に考えることです。例えば、「使う時間帯」や「使う前にやるべきこと（宿題など）」を親子で決めておくと、自分でコントロールする力が育ちます。

また、ゲームやSNSも、友人とのつながりやストレス解消といったポジティブな側面もあります。否定から入るのではなく、「どう使えば生活や学習に悪影響を及ぼさないか」を軸に会話を重ねましょう。

ルールは一方的に決めず、子どもと一緒に作る 「1日30分だけ」「夜8時以降は使わない」など、使用時間に関するルールは効果的ですが、それを親が一方的に押し付けるのではなく、子ども自身に「どう思う？」「どんなルールが現実的かな？」と問いかけ、納得のうえで決めることが大切です。自分で決めたルールには責任感が生まれ、守る意識も高まります。

週に一度、「今週のスマホの使い方どうだった？」と振り返る習慣を取り入れると、ルールの見直しや意識の向上にもつながります。

「使わない時間」をあえてつくる環境整備 スマホやゲームが気になって勉強に集中できない…というケースには、物理的な環境整備が効果的です。たとえば、

勉強中はスマホを別の部屋に置く

タイマーで学習時間と休憩時間を区切る

家族共通の「デジタルオフタイム」を設定する

といった工夫により、自然と「使わない時間」を確保できます。特に寝る前の使用は睡眠の質に影響するため、就寝1時間前からはスマホを控えるルールを家庭全体で共有するのも有効です。

デジタル機器を「学びの道具」として活用する視点 スマホ＝悪、ゲーム＝無駄と捉えるのではなく、「学びに活かす」観点を持つことも大切です。 たとえば、

調べ学習に検索機能を使う

勉強用アプリやタイマーアプリを活用する

プログラミングやクリエイティブなゲームで思考力を伸ばす

など、使い方次第で大きな学習効果が期待できます。親がその価値を理解し、前向きにサポートすることで、子どもも「有効な使い方」を意識しやすくなります。

親自身のスマホの使い方も見直そう 子どもにスマホの使い方を指導する上で、親の姿勢も重要です。親自身が長時間スマホを見ていたり、食事中も操作していたりすると、子どもはその行動を自然と模倣します。まずは大人が「スマホとの上手な付き合い方」を実践することで、子どもも自然と意識を高めていくでしょう。

デジタル社会を生きる力を育むチャンスに スマホやゲームは、もはや排除できない存在です。むしろ、これからの時代を生きる上で、上手に使いこなす力は必要不可欠です。親子でルールを話し合い、自分で使い方をコントロールする力を育てることが、デジタル社会を生き抜くための「学び」につながります。

「使わせない」ではなく、「どう使えばいいか」を一緒に考える姿勢が、信頼関係と自律心を育む第一歩となります。スマホやゲームとの付き合い方を通じて、子どもが自分自身を律する力を少しずつ身につけていけるよう、長い目でサポートしていきましょう。