お子様のやる気を引き出す言葉選びのポイント！ | 学習塾Tenet【甲西・甲南・南郷の学習塾】

子どもが勉強や習いごとに向き合う姿を見ながら、「やる気がないな」「もっと頑張ってほしい」と感じたことはありませんか？そんなとき、つい厳しい言葉や否定的な声かけをしてしまいがちですが、実は親のひと言が子どもの意欲に大きく影響します。今回は、子どものやる気を引き出す前向きな声かけのポイントと、すぐに使える言葉の実例をご紹介します。

否定的な言葉はやる気をしぼませる 「なんでこんなこともできないの？」「もっとちゃんとやりなさい」――よかれと思ってかけた言葉でも、子どもにとっては「ダメ出し」と受け取られ、自信を失ってしまうことがあります。特に成長過程にある子どもは、自分の能力や価値を周囲の反応から判断しやすく、親の言葉は心に大きな影響を与えます。 否定的な声かけを繰り返すと、「どうせ無理」「怒られるからやらない」といった消極的な気持ちを生んでしまい、やる気をなくしてしまうのです。

励ましは具体的に、結果より過程を認める やる気を引き出すには、「できたかどうか」よりも「どんな努力をしたか」に目を向けて声をかけることが効果的です。たとえば、テストの点数が伸び悩んでいても、「前より丁寧に書けてるね」「苦手なところに時間をかけてたの、見てたよ」など、努力のプロセスに注目した声かけは、子どもの自己肯定感を育てます。 また、「すごいね」だけで終わらず、「どうやって頑張ったの？」と問いかけることで、子ども自身が成長を実感しやすくなります。

前向きな言葉の使い方のコツ 前向きな声かけには、いくつかのコツがあります。

「○○できたね」から始める →「最後まで読めたね」「集中してたね」と、事実に基づいた肯定を。

「まだできない」ではなく「これからできるようになる」に言い換える →「間違えたね。これから覚えれば大丈夫だよ」という励ましは、挑戦意欲を育てます。

疑問形で問いかける →「どう思った？」「どこが難しかった？」などの問いは、子どもに自分で考える余地を与えます。

実際に使える声かけの例 「今日のプリント、いつもより早く終わってたね！どうやったの？」

「ミスがあっても、途中であきらめなかったのがすごいよ」

「少しずつできることが増えてきたね。昨日より成長してるよ」

「前はここで止まってたけど、今日は進めたね！」

「わからないことに向き合ったの、偉いね」

こうした言葉を使うことで、子どもは「自分の頑張りが認められている」と実感し、やる気が自然と高まっていきます。

子どもの心に寄り添った言葉がけを心がけよう 親の言葉は、子どもにとって「鏡」のようなもの。自分の努力や存在が肯定されることで、自信と意欲を育んでいきます。大切なのは、「うまくできたとき」だけでなく、「挑戦したこと自体」を認め、励ますこと。 否定や命令ではなく、共感と肯定に満ちた声かけを意識することで、子どもは安心して自分の力を発揮できるようになります。

日々の声かけを少し見直すだけで、子どもの行動や気持ちが大きく変わることもあります。「親のひと言」が子どもの未来を育てる。そんな想いを胸に、前向きな言葉の力をぜひ活かしてみてください。